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スウェーデン:オスカーシャム1が運開後45年目の2017年6月末に正式閉鎖へ

2016年2月18日

オスカーシャム1号機は1972年に営業運転を開始した©OKG社

オスカーシャム1号機は1972年に営業運転を開始した©OKG社

 スウェーデンでオスカーシャム原子力発電所を運転するOKG社は2月16日、同日の取締役会で1号機(O1)(40万kW級BWR)の正式閉鎖日が、運転開始後45年目にあたる2017年6月30日に決定したと発表した。大株主である独E.ON社の勧告を受け、同社は2015年10月の臨時株主総会で同炉を2017年~2019年の間に早期閉鎖するとしたほか、運転期間を60年に延長する大規模な安全性改良工事で停止中だった同2号機(O2)(60万kW級BWR)についても再稼働させずに早期閉鎖する方針を決定。その後の検討により、同炉の計画停止時期に合わせて永久閉鎖することが全体として最良のタイミングと判断したという。ただし、同国では原子炉の閉鎖準備に広範な文書手続が必要であるため、国土環境裁判所およびスウェーデン放射線安全庁(SSM)から許可が下りるまでO1の閉鎖作業は始められない。

 同社はO1とO2を早期閉鎖する理由が安全性によるものでないことを重ねて強調。長引く電力価格の低迷や増額された原子力税などを挙げており、O1とO2の運転には短期的あるいは長期的にも経済的利益が伴わないと説明した。それでも、閉鎖まではO1で安全かつ信頼性のある運転を保証するとしており、O1を計画通りに整然と閉鎖するためにも、運転に全面的に集中する意欲的な従業員が必要になると指摘した。また、出力が大きく1985年に運転開始した3号機(120万kW級BWR)については、60年という技術的な寿命を迎える2045年まで低炭素な電力を発電し続ける予定だと明言している。

 閉鎖後の廃止措置についてOKG社は、4つの段階を踏む計画になっていると説明。すなわち、(1)燃料を抜き取って既存の貯蔵プールで約1年間、保管した後、オスカーシャムにある集中中間貯蔵施設(CLAB)に移送、(2)施設の点検・保存作業を実施し、取り壊し作業の計画案を作成、(3)物理的な解体・取り壊し作業の実施、(4)跡地を完全に除染し、将来的な再利用が可能な状態に復旧する--としている。設備の取り壊しや跡地復旧までの、正確なスケジュールは今のところ未定である。