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ロシアで最新設計採用炉のクルスクII-1が本格着工

2018年5月10日

©ロスアトム社

 ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は4月29日、モスクワの南約500kmに位置するクルスク原子力発電所で、第3世代+(プラス)の最新設計「VVER-TOI」を採用したII期工事1号機(PWR、125.5万kW)を本格着工したと発表した(=写真)。
 昨年6月に連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTECHNADZOR)が同炉の建設許可を発給したのを受けて、同年12月から原子炉建屋底部に鉄筋を設置する作業が開始。今年2月には、蒸気発生器の製造や主要な循環管路関係の作業が始まっており、今回は原子炉系統部分に、高性能コンクリートを合計16,000立方m打設する作業が開始された。土壌関係の基準や仕様書通りの品質を達成するため、コンクリートの配合を常時調整しながら6月までに打設を完了するとしている。

 「VVER-TOI」は、同じく第3世代+設計である120万kW級ロシア型PWR(VVER)シリーズ「AES-2006」をベースに、技術面や経済面でパラメーターを最適化したとロスアトム社は説明。運転期間が第2世代VVERの倍の60年に設定されているほか、安全系には受動的システムを全面的に採用したという。
 「AES-2006」の採用炉は、2017年2月にノボボロネジII-1号機が同設計の初号機として営業運転を開始したのに続き、同2号機とレニングラードII期工事1、2号機が現在建設中となっている。一方、「VVER-TOI」採用炉としては、クルスク発電所II期工事で最終的に4基の建設が計画中。また、ニジェゴロド1、2号機やセベルスク1、2号機、スモレンスクII-1~4号機への採用が検討されている。