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福島第一、使用済み燃料取り出しに向け各号機で地道な準備作業進む

2018年6月29日

1号機オペレーティングフロア調査のイメージ、崩落屋根が中央から南側にかけて隆起している(東京電力発表資料より引用)

 東京電力は6月28日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表した。
 1号機では、使用済み燃料プール保護の準備を進めており、1月から原子炉建屋北側のがれき撤去が行われているが、今後のがれき落下対策に必要なデータ取得のため、7月中旬~8月下旬にプール周辺の線量測定などを実施し作業の安全対策に反映させる。1号機原子炉建屋の崩落屋根は、オペレーティングフロア床上にあり、南側は使用済み燃料プール上の天井クレーンに落下しているため、プール内燃料の損傷防止の必要から、南側がれきの撤去に向けて準備工事が計画されている。
 2号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向けては、4月に開始したオペレーティングフロア内へアクセスするための開口設置作業が6月21日に完了し、今後、遠隔ロボットによる線量やダスト濃度の調査が行われる。
 1、2号機とも、2023年度を目処に燃料取り出しの開始を目指している。
 3号機では、2018年度中頃を目指す使用済み燃料プールからの燃料取り出し開始に備え、3月からの燃料取扱機試運転中、不具合が発生したため、調査を進めていたところ、装置の電圧設定に誤りが確認された。今後、電圧を適正な値に設定するともに、損傷した部品の交換などを実施し、クレーンの復旧を図った上で、試運転により問題がないことを確認する。燃料取り出しのスケジュールは2か月程度の遅れが生じる見通しだ。
 また、高さ120mの1/2号機排気筒の解体に向けて、8月より模擬試験体(高さ約18m)による実証試験を行い、解体装置の性能や作業計画の検証、手順の確認を図ることとしている。