シェドロビツキー ロスアトム副総裁との懇談(2008.10.24)

 当協会の服部理事長は、平成20年10月14日、ロスアトム1)のシェドロビツキー副総裁およびTENEX2)のグリゴリエフ社長が第16回環太平洋原子力会議(PBNC)に出席するために来日したのを機に、青森市内のホテルで懇談しました。

注釈1)ロシアの原子力国営企業。再編により原子力庁の後継組織に。原子力の民需・軍需部門を統括。
注釈2)ロシアの濃縮ウラン販売、役務サービス企業。

 服部理事長より来年春の原産年次大会を紹介の後、シェドロビツキー氏は原産年次大会・プログラムへの高い評価と関心を示すと同時に、現在、日ロ政府間で交渉中である日ロ原子力協力協定締結について、原子力分野におけるロシアのポテンシャルが大きくなることから、ビジネス協力の提案の素案は準備されているとして、協定の早期締結に向けた原産協会の支持を要請しました。

 服部理事長は、今年6~7月に原産代表団が訪ロ・参加した国際原子力会議ATOMCON2008、および関連工場視察で、ロスアトム関係者に世話になったことへの謝意を表すとともに、今後も日ロの原子力産業界との相互互恵を原則にした交流を密に実施し、協定締結にむけ信頼関係を醸成していきたいと述べました。また、ロシア製設備の経済性に注目し、西欧の基準とは異なる基準・カルチャーから学ぶことの必要性に言及しました。

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右側の奥から2番目がシェドロビツキー ロスアトム副総裁
右手前がグリゴリエフTENEX社長

 なお、この会合とは別に、PBNCのキーノートセッション「原子力発電所の設計・製造」で「ロシアの原子力発電 新しい枠組み・目標・展望」を発表したロシアのアトムストロイエクスポルト社のマーケティング・ビジネス戦略副部長フェドソワ氏と日ロの製造企業間の原子力協力の可能性等について、意見交換をしました。

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