第32回日韓原子力産業セミナー原産代表団概要報告(2013.10.28~11.1)

第32回日韓原子力産業セミナーの開催

 当協会は、10月29日、東京都千代田区の如水会館で、第32回日韓原子力産業セミナー(日本側準備委員長:服部拓也原産協会理事長)を開催し(=写真)、両国の原子力産業の状況をめぐる最新の情報・意見交換を行いました。

 同セミナーは、1979年以来、韓国原子力産業会議との共催で、原子力開発利用に関する情報・意見の交換の場として交互に開催(第29回以降隔年開催)されているものです。

 今回、韓国側からは、韓国原子力産業会議の李鍾振(リ・ジョンジン)常勤副会長を団長とし、韓国水力原子力(株)、韓国原子力文化財団、韓国原子力環境公団、韓国原子力研究所、韓国原子力国際協力協会等からの参加があり、日本側からは、日本エネルギー経済研究所、電気事業連合会、北陸電力(株)、三菱重工業(株)、東京電力(株)及び新しく発足した(技術研究組合)国際廃炉研究開発機構からの発表者の参加を含めて約80名が参加しました。

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 セミナーでは、日本エネルギー経済研究所 小山常務理事及び韓国原子力産業会議 金克培(キム・クッペ)相談役の基調講演の後、「福島第一原子力発電所事故後の状況と安全対策」、「原子力発電所の品質保証と保守管理」、「原子力発電所の技術開発」と「福島第一原子力発電所の現状と対策/放射性廃棄物の管理」をテーマとした講演が行われ、引き続き質疑が行われました。

 セッションでは、東京電力(株)より、福島第一原子力発電所の現状と対策についての説明があり、韓国側より、地下水の水位の管理や、20~30km圏内の放射線量の現状などについての関心が寄せられました。また、国際廃炉研究開発機構より組織概要と活動についての説明があり、韓国側より、韓国でも廃炉技術への関心が高まっている等のコメントがあり質疑が行われました。

 セミナー後、韓国代表団は、日本原燃(株)六ヶ所施設、東京電力(株)福島第二原子力発電所、(独)日本原子力研究開発機構J-PARCを見学しました。

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