[諸外国における原子力発電開発の動向] 主なできごと (2001年5月中旬〜6月中旬) |
NRC、アーカンソー・ニュークリア・ワン1号機の運転認可を更新-- 承認手続きが迅速に米原子力規制委員会(NRC)は6月12日、エンタジー社が所有するアーカンソー・ニュークリア・ワン(ANO)1号機(PWR、88万3000kW)の運転認可の20年延長を承認した。今回の審査手続きは、NRCが2000年1月31日にエンタジー社から同発電所の運転認可更新の申請を受けてから17ヵ月で終了した(従来の承認手続きは公聴会込みで30ヵ月)。 ANO1号機は1974年に営業運転を開始。当初の認可では2014年に期限が切れることになっていたが、今回の更新で2034年まで運転期間が延長された。なお、同社は同サイトにあるアーカンソー・ニュークリア・ワン2号機(PWR、89万7000kW)の運転認可の20年延長を2003年9月に申請する予定。 NRCから運転認可の更新を認められたのは、2000年3月のカルバート・クリフス1、2号機(PWR、各88万kW)、同5月のオコニー1、2、3号機(PWR、1・2号機=各88万7000kW、3号機=89万3000kW)に続き6基目。NRCは、ANO1号機がオコニー原子力発電所と同じバブコック&ウィルコックス社製のPWRであることから、前回の審査を参考としたため、手続きを通常より大幅に短縮することができた。 エンタジー社は今回のANO1号機の運転認可更新申請の経験を同2号機などの他の原子力発電所にも活かす意向。 NRC事務局は現在、4件の申請で12基の原子力発電所の運転認可更新を審査中であり、詳細は以下の通り(申請順)。
なお、上記原子力発電所以外にも、ピーチボトム2、3号機、フォートカルホーン1号機、セントルーシー1、2号機、ポイントビーチ1、2号機、バージル・C・サマー原子力発電所、H・B・ロビンソン2号機、ジョセフ・M・ファーリー1、2号機、アーカンソー・ニュークリア・ワン2号機、ブラウンズフェリー2、3号機、クーパー原子力発電所、ビーバーバレー1、2号機、ブランズウィック1、2号機、ピルグリム原子力発電所−−の計20基も、今後NRCに対し運転認可更新を申請する予定である。 [終わり]
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