[諸外国における原子力発電開発の動向] 話題を追って (2001年9月中旬〜10月中旬) |
米国:コネクティブ社、5原発の売却を完了コネクティブ社は10月18日、子会社であるアトランティックシティ・エレクトリック社を通じて、ピーチボトム2、3号機 (BWR、各110万kW)、セーレム1、2号機 (PWR、1号機=113万2000kW、2号機=115万8000kW)、ホープ・クリーク原子力発電所 (BWR、111万7000kW) −計5基の原子力発電所の持分を、エクセロン社の子会社であるエクセロン・ジェネレーション社とパブリック・サービス・エレクトリック&ガス (PSEG) 社に1130万ドルで売却した。 これにより、ピーチボトム2、3号機及びセーレム1、2号機の共同所有者の持分は以下の通りとなった。
これに先立って、コネクティブ社の別の子会社であるデルマーバ・パワー&ライト社も2001年1月、ピーチボトム2、3号機とセーレム1、2号機の持分であるそれぞれ各々7.51%を、PECO エナジー社 (現在はエクセロン・ジェネレーション社が発電資産を引き継いでいる) と PSEG 社に売却していた。 コネクティブ社は1998年にアトランティックシティ・エレクトリック社とデルマーバ・パワー&ライト社の合併により設立。同社は、約100万以上の顧客を抱え、デラウェア、メリーランド、ニュージャージー、バージニアなどの中部大西洋岸の各州に電力を供給している。 また、コネクティブ社は、規制緩和の進む同地域の電力市場で他社と競合するため、原子力と石炭火力の発電資産を売却して、天然ガスやテレコミュニケーション・サービスに重点を移す戦略をとっている。 [終わり]
|