[諸外国における原子力発電開発の動向]
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米国:NRC、相次いで出力増強を承認

 米原子力規制委員会(NRC)は2002年11月から12月にかけて、下記の原子力発電所8基で合計10万kW(電気出力換算,以下同)の出力増強を承認した。


11月12日H・B・ロビンソン2号機の1.7%(1万2,000kW)
11月22日ピーチボトム2号機の1.62%(1万7,000kW)
ピーチボトム3号機の1.62%(1万7,000kW)
11月26日インディアンポイント3号機の1.4%(1万4,000kW)
12月6日クリスタルリバー3号機の0.9%(8,000kW)
12月11日ポイントビーチ1号機の1.4%(7,000kW)
ポイントビーチ2号機の1.4%(7,000kW)
12月24日ドナルド・C・クック1号機の1.66%(1万8,000kW)

NRCは、原子炉蒸気発生設備(NSSS)や計装制御系統、電気系統、事故評価、放射線影響、運転・技術仕様の変更などに焦点をあてて検討を行った。原子炉の出力を安全に増強(power uprate)することができると判断した。

 NRCは2002年だけでも、この8基を加えた全部で18基の原子力発電所(68万7,000kW相当)の出力増強を承認した。また、デービスベッセ、パロベルデ2号機、リバーベンド、ピルグリム、ドナルド・C・クック2号機、インディアンポイント2号機など計6基の原子力発電所の出力増強を審査中である。

 これ以外にも、ブラウンズフェリー2、3号機、エドウィン・I・ハッチ1、2号機、パリセード、ビーバーバレー1、2号機、デービスベッセ、ウォーターフォード3号機、ミルストン3号機、プレーリーアイランド1、2号機、グランドガルフ、クーパー、フォートカルフォーンなど計15基の原子力発電所が2003年から2006年にかけて、NRCに出力増強を申請する予定である。

[終わり]

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