[諸外国における原子力発電開発の動向]
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米国:エクセロン社が4原発の運転認可延長を申請

 エクセロン社は2003年1月3日、ドレスデン2、3号機(BWR、2号機=83万7,000kW、3号機=82万4,000kW)とクアドシティーズ1、2号機(BWR、1号機=81万5,000kW、2号機=82万kW)の運転認可の20年延長を米原子力規制委員会(NRC)に対して申請した。

 すでに、エクセロン社では申請にさきがけ、両発電所の運転認可更新を担当するチームが周辺機器や環境影響などの調査を実施、両発電所が20年延長して運転した場合でも、信頼性と安全性の面から問題ないとの結果が得られていた。

 NRCは今後、約2年をかけて運転認可の更新を認めるかどうか審議する。NRCから運転認可の延長が承認されれば、ドレスデン2号機は2029年、3号機は2031年、クアドシティーズ1、2号機は両機とも2032年まで運転することができる。このほかにも、エクセロン社は2001年7月にピーチボトム2、3号機(BWR、各110万kW)の運転認可の20年延長をNRCに申請している。

 NRCは現在、20基の運転認可延長を審議している。申請を予定していると公式に発表されているものが、これ以外にも20基がある。

 これまでに、NRCから運転認可の更新を認められた原子力発電所は、2000年3月のカルバート・クリフス1、2号機(PWR、各88万kW)、同5月のオコニー1、2、3号機(PWR、1・2号機=各88万7000kW、3号機=89万3000kW)、2001年6月のアーカンソー・ニュークリア・ワン(ANO)1号機(PWR、88万3000kW)、2002年1月のエドウィン・I・ハッチ1、2号機(BWR、1号機=89万8,000kW、2号機=91万1,000kW)、2002年6月のターキー・ポイント3、4号機(PWR、各72万6000kW)などの計5サイト・10基。

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