第3回国際原子力発電展示会(於ハノイ)参加と
日本代表団派遣概要報告

平成20年5月20日
日本原子力産業協会 国際部


展示会の開会式

5月14日から17日までの4日間、第3回「国際原子力発電展示会」がベトナムのハノイ市において開催されました。日本側からは政府代表団(団長=中野正志・経済産業副大臣)とともに、展示会に合わせて、当協会が事務局となり、民間代表団(団長=伊藤範久・電気事業連合会専務理事)を派遣し、今後の日越協力に対して官民合同で協力する姿勢を表明するため、計画投資省、科学技術省、国会科学技術環境委員会などを表敬訪問し、会談を行いました。また、日本連合(電事連、原電、原産協会、東芝、日立GE、三菱重工、JETRO)として同展示会で出展を行いました。

15日には、中野正志・経済産業副大臣とド・ヒュー・ハオ商工副大臣による原子力協力文書(MOC)の調印式(=写真左)が、商工省において行われました。同文書には、原子力発電開発の準備・計画・推進に関する支援、人材育成、安全法規制の整備、PA支援等の内容が盛り込まれ、ベトナムに対する日本官民共同の原子力協力の枠組みが大きく前進しました。

同展示会の4日間の総入場者数は約8,000人(主催者発表)で、多数の国会議員、関係者、一般市民等が来場し、成功裏に終了しました。

同展示会は、「ベトナムの原子力発電所初号機建設に向けて」をテーマとして、同国の科学技術省、商工省およびベトナム商工会議所が主催し、ベトナム電力公社とベトナム原子力委員会が実施機関となり開催されたもので、日、仏、韓、ロ、中、越の6カ国が参加しました。この中で日本連合は、最大の200平方メートルのスペースに、各種模型、展示パネル等を出展(=写真右、中央はキエン国会副議長)しました。

展示会初日の開会式には、ベトナム側から、キエン国会副議長、ミン国会科学技術環境委員長、フォン科技大臣、タン原子力委員長の他、サイト候補地であるニン・トァン省選出の国会議員らが出席。日本からは坂場三男駐越大使他関係者、および各国の代表が出席し、テープ・カット等が行われました。

開会式後、日本は場所を移して原子力セミナー(=写真左)を開催し、日本側からは経済産業省、電気事業連合会、メーカーが、ベトナム側からは原子力・再生エネルギー計画先行投資委員会が発表を行いました。参加者は予想を大幅に上回る300名以上となり、大盛況でした。

また、ベトナム側主催の国際セミナーが16日に開催され、越、IAEA、日、中、仏、韓、ロの各国が講演を行いました。

以上