今井会長挨拶
(「原子力新年のつどい」会長挨拶から)


平成21年1月6日



原子力産業界では、昨年4月に原産年次大会、7月に洞爺湖サミットが開かれ、福田前首相から『原子力発電こそ地球温暖化防止の切り札』の位置づけをいただきました。

一昨年の新潟県中越大地震の後、東京電力は活断層の再調査を行い、また将来起こるべき地震の予測し、それに対応できるような耐震安全性の評価を進めました。ぜひ、今年の早い時期に柏崎刈羽原子力発電所をはじめとした、現在停止中の原子力発電所が再稼働し、日本の原子力発電所の稼働率が60%という惨めな状態ではなく、世界各国の標準である80〜90%という数字に到達することを心から願っている次第です。

核燃料サイクルにつきましても、ぜひ青森の再処理工場の稼働に目途がつき、そして福井県の「もんじゅ」の再稼働を、今年中に実現させたいと思っています。プルサーマルにつきましては、各地で順調に手続きが進んでいるものと理解致しております。

国際関係につきましては、原子力の平和利用を普及、推進していくためには、いわゆる原子力の安全性、核不拡散、核セキュリティという「3S」が、非常に守らなければいけない問題です。

新興国の原子力発電所の建設もだんだん形が見えてきまして、今年はおそらく、ベトナムが本格的なFS(フィージビリティ・スタディ)を実施することになります。ぜひ、このFSを日本が受注致しまして、それに引き続き日本の電力会社、原子炉メーカーが協力をして、海外の原子力発電所受注の第一号というふうに進めていきたいと、私どもも微力を尽くして応援しています。

原子力発電以外の放射線利用につきましては、昨年暮れに茨城のJ-PARCが稼働致しました。大変におめでたいことだと思います。放射線の平和利用につきまして、これも大いに進めていきたいと考えている次第でございます。

今年は経済的には非常に苦しい一年になると思いますけれども、原子力の世界では新たな進展が期待されています。

以上

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