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「Japan-IAEA 原子力エネルギーマネジメントスクール2018」を開催(報告)

2018年8月9日

東京及び福島で7月17日~8月2日の約3週間にわたり、「Japan-IAEA原子力エネルギーマネジメントスクール2018」が開催されました。本スクールは、主に原子力発電新規導入国ならびに日本の原子力業界の次代を担う若手リーダーの育成を目的に、当協会、原子力人材育成ネットワーク、東京大学原子力専攻・原子力国際専攻、国立高等専門学校機構、福島工業高等専門学校、日本原子力研究開発機構(JAEA)、原子力国際協力センター(JICC)がIAEAと共催で開催し、今回が7回目の日本開催です。上坂充・東京大学原子力専攻教授が実行委員長を務め、東京大学(本郷キャンパス)、および福島地区(福島高専、施設見学:福島第一・第二原子力発電所ほか)で開催し、13カ国(日本を含む)から26名の若手が参加しました。

研修生は、バングラデシュ、ブラジル、ブルガリア、チェコ、中国、カザフスタン、マレーシア、ポーランド、タイ、トルコ、サウジアラビア、ベトナムの12カ国から、国の機関等に所属する、30代前後の18名が参加したほか、日本の電力会社、メーカー、研究機関等から8名が参加しました。

講義は主に東京大学(本郷キャンパス)で、原子力施設見学は福島地区で実施され、IAEA(ファン原子力エネルギー局部長他3名)、日本(岡芳明原子力委員長、増田尚宏東京電力ホールディングス副社長 他)や中国および韓国からの講師によるマネジメントに係る幅広いテーマについて講義が行われました。内容はエネルギー政策、原子力に係る国際的枠組、施設の安全対策、原子力プロジェクトの進め方など多岐にわたり、将来、原子力プロジェクトのマネジメントを担うリーダーの育成を意識したものとなりました。また、研修生同士のグループワークによるシナリオ・プランニングやプレゼンテーションを行う等、原子力人材の国際化と国際的ネットワークの構築を目的としたプログラムも行われました。福島では、参加者による自国のエネルギー事情を紹介するカントリーレポートの発表や、福島高専生と参加者の交流プログラムが実施されました。

座学のほか、東京電力福島第一、第二原子力発電所、日立GEニュークリア・エナジー日立事業所、JAEA楢葉遠隔技術開発センター、廃炉国際共同研究センター(CLADS)、ワンダーファーム・JA農業技術センター、水産試験場など多岐にわたる施設の見学も行われ、研修生にとっては、福島第一原子力発電所事故のサイト及び近隣地域の現状や復興への取り組み、日本の原子力技術に直接触れることができる貴重な機会となりました。なかでも、事故後放出された放射能に対する農作物や魚類の検査体制や風評被害への対策については、海外研修生からの質問も多く、担当者の話に熱心に耳を傾けていました。研修の最後には、修了試験を行い、成果を確認しました。

終了後、日本人研修生からは「参加した事で仕事に対するモチベーションが上がった」「普段の業務では触れることのない分野について学べた」「原子力についてグローバルな視点で考えるようになった」等々、研修の成果に対する声が多々上がりました。

本スクールは、来年度も7月~8月にかけて東京大学他で開催する予定です。

楢葉遠隔技術開発センターで廃炉技術の開発の様子を見学する研修生

終了試験に合格し笑顔の研修生と講師陣および運営スタッフ

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)

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