[原子力産業新聞] 2001年6月14日 第2091号 <1面>

[政府] 2001年度電源基本計画、上関を正式に組入れ

平沼赳夫経済産業大臣は11日、中国電力の上関原子力発電所1、2号機建設計画を、国の電源開発基本計画に正式に組み入れた。新規原子力発電所が電源開発基本計画に組み入れられるのは、電源開発が青森県に計画している大間原子力発電所建設計画以来2年ぶりのこと。今回の組み入れにより、上関原子力発電所建設計画は、実現に向けて新たなフェーズに入ったことになる。

上関原子力発電所1、2号機は、同社初の改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR) で、出力は137万3000kW と国内最大級となる計画。昨年10月には第一次公開ヒアリングが開催され、今年4月には二井関成山口県知事が、用地問題の解決など条件を付けたうえで計画に同意を示したことを受け、5月に開かれた総合資源エネルギー調査会・電源開発分科会 (かつての電源開発調整審議会に相当) において、国の電源開発基本計画への組み入れが了承されていた。なお、1号機は2007年度着工、2012年度運開が、2号機は2010年度着工、2015年度運開が、それぞれ予定されている。


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