[原子力産業新聞] 2005年11月10日 第2307号 <1面>

[リサイクル燃料貯蔵(株)] 社長に久保誠氏 東電出身

 東京電力と日本原子力発電は8日、原子力発電所から発生する使用済み燃料の貯蔵・管理を行う新会社、「リサイクル燃料貯蔵株式会社」(予定)を、21日に青森県むつ市に設立すると発表した。初代社長には、東電の久保誠氏(=写真)が就任する予定だ。

 新会社は、資本金は30億円で、出資比率は東電80%、原電が20%。社員数は約40名で、事務所は当面、むつ市旭町にある「東京電力むつ調査所」の社屋を引き継いで利用することとしている。

 リサイクル燃料株式会社の役員は、次の通り。(敬称略)

▽ 取締役社長 久保誠(東電)▽常務取締役 清水勝利(原電)▽取締役 安井浩明(東電・総務部長兼務)▽取締役(非常勤) 鈴木一弘(東電)▽取締役(非常勤)野中洋一(原電)▽常任監査役 守屋喜一郎(東電)▽監査役( 非常勤)松本芳彦(東電)▽監査役(非常勤)安部芳文(原電)

久保誠(くぼ・まこと)氏

 1949年生まれ。74年早稲田大学卒、東京電力に入社。91年本店用地部用地計画課長、98年本店立地環境本部(立地担当、副部長)、01年柏崎刈羽原子力発電所副所長(渉外・広報担当)兼立地環境本部兼原子力本部、03年本店立地地域本部、04年本店立地地域部(地区担当)

三村青森県知事がコメント

 県では、去る10月18日、むつ市に計画されている使用済燃料中間貯蔵施設に係る立地協力要請を受諾し、使用済燃料の確実な搬出と同施設の建設・運営を担う新会社の品質保証体制の構築に関して、関係者間で協定を締結したところだ。

 本日、新会社設立のための第一回発起人会が開催されたと聞いているが、県としては、東京電力株式会社及び日本原子力発電株式会社において、県民の安全、安心に重点を置いた対応の観点から、新会社の品質保証体制構築に万全を期するよう強く希望する。


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