[原子力産業新聞] 2006年3月16日 第2323号 <2面>

[東北電力] 女川3号機が原子炉を起動 地元自治体の了承を受け

 東北電力は14日、女川原子力発電所3号機(BWR、82万5,000kW)の原子炉を約7か月ぶりに起動したと発表した。地元自治体の了承を受けたもので、今後、徐々に出力を上昇させ、運転状態を確認する。

 原子力安全・保安院の耐震安全性は確保できるとの判断を受け宮城県、女川町、石巻市は同日、県庁で同社の高橋宏明社長に、自治体として耐震安全性を確認したとの文書を手渡した。同社では現在、1号機の報告書も作成中だが、村井嘉浩・宮城県知事は、経年変化に配慮した評価を要請。また1号機に対する国の評価が出た時点で、国との共催により耐震安全性に関する地元説明会を開催することを表明した。

 同社では、出力を上昇させながら各設備の運転状態を慎重に確認するとともに、各種機器の点検を行うため原子炉を一旦停止して健全性を確認、再度原子炉を起動し運転を再開する。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.