停止後、崩壊熱の除去が重要 1日後には0.7%

原子力発電所の安全性問題で、課題の1つは原子炉に制御棒が挿入され、核分裂反応が停止した後も、各種原子核の核分裂が続き、「崩壊熱」が出続けるため、その冷却を継続的に行わなければならないことだ。

崩壊熱は時間の経過に伴い減衰していき、定格熱出力(電気出力ではない)に対する比率は、停止前を100とすると、停止直後に6、停止後1分後に4、1時間後に2、1日後には0.7、1か月後に0.2と急激に減少するが、もともと熱出力が巨大なため、それでも熱出力としては大きなものとなっている。

ちなみに定格熱出力は、福島第一1号機は138万kWt、2〜5号機は238万1000kWt、6号機は329万3000kWtとなっている。


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