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ハンガリーと中国:原子力人材育成で協力覚書

2015年5月29日

 ハンガリー国家開発省は5月27日、原子力科学と産業の分野における人材育成や情報の普及、研究開発で協力していくとの覚書を中国国家能源局(CNEA)と締結したと発表した。M.シェスターク国家開発相がCNEAのヌル・ベクリ局長と首都ブダペストで調印したもので、シェスターク大臣はCO2排出量の削減に大きく貢献できる原子力発電の開発利用が中国で大きく進展していることを歓迎。この分野で両国が協力促進していく意義を強調した。
 
 具体的な協力項目としては、原子力の平和利用活動に携わる科学者や指導者、研究者等に理論と実務の両面から特別訓練を実行うほか、訓練手法の開発と適用、原子力発電プラントにおける設計・建設・運転・メンテナンス経験や放射性廃棄物の取り扱いに関する知見の共有、および原子力に対する社会の認知度と受容の強化--などとなっている。

 国家開発省はこの関連で、2013年にベトナムと同様の覚書を結んだ事実に言及。同国との原子力協力協定を実行する第一歩となった大規模な原子力人材育成プログラムにより、多くのベトナム人技術者が交代でハンガリーを訪れ、パクシュ原子力発電所とブダペスト工科大で理論と実務で6週間の訓練を受けたことを明らかにした。

 同国はこのほか、今年2月に人材省がロシアの原子力総合企業ロスアトム社と原子力分野の人材育成協力で覚書を締結している。ロシアからの低金利融資により、パクシュ発電所にロシア型PWR(VVER)2基を増設することになっていることから、新設炉の設計・建設・運転に従事する新世代の優秀な人材を育成するため、学部生や大学院生、博士課程の学生などを対象とした交換プログラムを実施することになる。