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中国:「華龍一号」の実証炉プロジェクト、福清5号機が本格着工

2015年5月8日

©CNNC

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中国核工業集団公司(CNNC)は5月7日、「華龍一号」設計の初の実証炉プロジェクトとなる福清原子力発電所5号機の建設工事を福建省のサイトで正式に開始した。福清をシルクロードの起点になぞらえ、中国が開発した第3世代の独自ブランド設計「華龍一号」を海外に大々的に輸出していくとの展望を明らかにした。「華龍一号」はCNNCと中国広核集団有限公司(CGN)それぞれの第3世代設計を融合して開発したもので、主要技術と機器の知的財産権は中国が保有。昨年8月に国家能源局と国家核安全局が全体設計を承認した後、同年11月にCNNCの福清5、6号機への採用、12月にはCGNの防城港3、4号機への採用が決定していた。

同日の午前10時56分、国家能源局の刘琦副局長は、式典に列席した福建省や国家核安全局、中国核能協会、CNNC、中国核能電力公司などの幹部達を前に「華龍一号」実証炉の正式着工を宣言した。これを合図に、福清5号機・原子炉系統部分へのコンクリート投入が8台の打設機を使って開始。CNNCは、これにより中国が米国、フランス、ロシアと並んで第3世代の原子力プラントを有する数少ない国家の1つになるとの認識を表明した。刘琦副局長も、中国は現在の原子力発電開発動向において重要な位置を占めており、「華龍一号」は中国人による原子力開発上の英知の象徴だと指摘。中国にはこのような新しい成果を分かち合う用意があり、より多くの国でクリーン電力よる着実な経済成長がもたらされるよう、同設計を役立てたいとの抱負を述べた。

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CNNCは前日の6日、ロイターやタスなど9社の外国メディアを含む合計46社の報道関係者を招いた記者会見を北京で開催しており、銭智民総経理が「華龍一号」を世界市場に向けて輸出する方針を表明した。すでに同設計を輸出する2件の契約と5つの協力枠組協定を締結済みであることを明らかにしたほか、CNNCが同設計の積極的な売り込みを約20か国で展開中だと明言。それには英国やアルゼンチン、エジプトに加え、その他の欧州や南米、アフリカ、アジアの諸国が含まれるとしている。