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仏アレバ社:ドイツでの原子力事業を統合・縮小へ

2015年4月16日

 仏アレバ社のドイツ法人は4月14日、ドイツ国内のオッフェンバッハ事業所における原子力エンジニアリング活動を終了し、エルランゲンとカルルシュテインの機器製造拠点と試験施設に移管・統合する計画を発表した。オッフェンバッハには約700名の従業員が就労していることから、遅くとも2016年半ばまでの統合を目指して関係者達との協議を開始する方針。ドイツでは福島第一事故を受けて経年化した原子炉8基が2011年中に閉鎖に追い込まれたほか、2022年までにすべての原子力発電所の閉鎖が計画されていることから、同国原子力市場の変化に対応した措置とみられている。

 アレバ社は燃料関係子会社も含め、ドイツの8か所で原子力と再生可能エネルギー関係の事業を展開。原子力部門の活動については、2010年実績で約10億ユーロの利益を出していた。オッフェンバッハとエルランゲン、およびカルルシュテインの施設では主に原子力発電所の設計・建設、改修を担当。電気・計装制御(I&C)系と燃料集合体の設計と製造、保守点検作業などを行っている。

 今回の計画についてアレバ社は、事業チーム同士の協力改善と企業構造上の整理を通じて、ドイツにおける産業規模を合理化することが目的だと強調。事業所規模を適正化することで営業効率を向上させたいと説明した。また、オッフェンバッハの従業員には今後、統合先への再配置を提案することになるが、関係者達との協議の中で代替案が新たに提案されれば検討する考えだ。