フォントサイズ:

原子力委基本的考え方ヒア 山名氏「科学・工学・社会」連携を

2015年4月7日

 原子力委員会は4月7日、原子力利用の「基本的考え方」について、山名元原子力損害賠償・廃炉等支援機構副理事長からヒアリングを行った。
 山名氏は、福島第一原子力発電所事故を受けて原子力に対する国民の忌避感情は相当に強く、「大衆の応援がない技術には将来はない」という危機感が必要だと警告。エネルギー政策の再構築にあたり、原子力の「国家レベルでの重要性」と「個人レベルでのマイナス意識」の大きなギャップを解消しない限り、大きな国民的ロスが発生し続けると主張した。
 その上で、原子力利用の「基本的考え方」に明確な見解を期待するテーマとして、(1)福島第一原子力発電所事故の総括・反省と教訓、(2)原子力安全・環境安全・原子力リスクに対する基本的考え方、(3)国民との情報共有と対話の基本的考え方、(4)原子力開発と原子力研究のあり方、(5)原子力災害と賠償のあり方、(6)国と民間の責任と役割の分担、(7)日本のエネルギー戦略への原子力の貢献、(8)地球温暖化に対する原子力利用の意義、(9)国際関係と核不拡散への取り組み、(10)放射性廃棄物への取り組みの基本的考え方、(11)原子力科学・工学等の人材育成と技術継承の基本的考え方、(12)原子力に関わる産業界と学術界の連携のあり方、(13)原子力施設の廃止への取り組み、(14)福島第一原子力発電所事故の影響への対応と廃炉――を挙げた。
 また、社会の求めに応じた意義ある原子力工学技術を開発できるよう真摯な取り組みが重要だとし、科学・工学・社会の連携を見直していく必要があるとした。