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文部科学省 科学技術賞にWSPEEDI開発の原子力機構・茅野氏など

2015年4月9日

文部科学省はこのほど、2015年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者を発表した。同賞は、科学技術に関する研究開発や理解増進等での功績を讃えるもので、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的としている。
本紙関連の受賞者としては、日本の科学技術分野において顕著な功績をあげた者を対象とした「科学技術賞」に、緊急時環境線量情報予測システムWSPEEDIの開発で茅野政道氏(日本原子力研究開発機構)ら、高回折効率収差補正軟X線ホログラフィック回折格子の研究で小池雅人氏(日本原子力研究開発機構)ら、平和と持続的発展に向けた軍事転用困難なプルトニウムの研究で齊藤正樹氏(東京工業大学)他が選ばれた。
高度な研究開発能力を有する若手研究者を対象とした「若手科学者賞」には、細孔性結晶を用いた微量化合物のX線結晶構造解析法の研究で猪熊泰英氏(東京大学大学院)、核融合プラズマの回転分布決定機構の研究で斉藤麻衣子氏(日本原子力研究開発機構)、宇宙X線とガンマ線を用いた宇宙線加速現場の観測的研究で寺田彩氏(青山学院大学)、イオン伝導体によるリチウム資源の革新的分離回収技術の研究で星野毅氏(日本原子力研究開発機構)他が選ばれた。
優れた創意工夫により職域における技術の改善向上に貢献した者を対象とした「創意工夫功労者賞」には、微量チタンX線分析方法の考案での福田旭氏(愛知製鋼)と白石幸司氏(同)、100万ボルト絶縁変圧器における絶縁手法の考案で山中晴彦氏(日本原子力研究開発機構)、水管ボイラー内堆積物除去技術の考案での川崎一男氏(日本原子力研究開発機構)と石山道氏(同)他が選ばれている。
表彰式は、4月15日に文部科学省講堂で行われる。

(4月17日更新)
文科大臣賞表彰式 下村文科相が受賞者たちを激励

2015年度「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の表彰式が15日、文部科学省講堂で開催された。
下村博文文科相は、日本の成長にはイノベーションを担っていく人材がカギだとして、受賞者たちにエールを送った。
カケクチン/TNFの発見とその抗体療法の開発で科学技術賞開発部門を受賞した川上正舒(かわかみまさのぶ)練馬光が丘病院院長/自治医科大学名誉教授は、受賞者代表の謝辞で、情報がすぐに広まっていく今日、世界を視野に入れて研究し発信していくことが大切だと語った。

真:文部科学大臣表彰授賞式

科学者たちを激励する下村文部科学大臣

真:JAEA茅野氏受賞場面IMG_5415

日本原子力研究開発機構の茅野氏らが受賞