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米国:加州の原子力プラントが山火事対策用の真水供給へ

2015年5月25日

ディアブロキャニオン 米カリフォルニア州でディアブロキャニオン原子力発電所(117万kWのPWR2基)(=写真)を操業するPG&E社は5月19日、同発電所の脱塩設備を使って生産された真水を、地元サン・ルイ・オビスポ郡の緊急サービス局に山火事対策用に供給することになったと発表した。4年にわたる加州の干ばつは地元コミュニティのサービスに使用する水量を低下させるとともに山火事発生のリスクを高めていることから、州内でも最大規模の脱塩設備を持つ同発電所が生産する真水を両者が5年間分かち合うという協定を結んだもの。

 ディアブロキャニオン発電所は加州で唯一稼働する原子力発電所で、その脱塩設備は海水の脱塩により毎分450ガロンの真水生産が可能。PG&E社は州政府から毎日150万ガロンほどの真水生産を許可されており、現在40%の稼働率で発電所の運転用と従業員の飲用に生産している。今回の協定により、PG&E社は発電所で余った真水を郡に提供予定で、郡の緊急サービス局は今後、必要エリアへの水輸送手段を検討。郡の監視委員会も、既存の水インフラ設備と発電所の脱塩設備を接続する手順について、PG&E社と協力してフィージビリティ・スタディを実施するようスタッフに指示した。

 地元の報道によると、郡政府は水1,000ガロンにつき3.34ドルを同社に支払うことになると伝えられている。