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米GA社、ITER用の中心ソレノイド製造を開始

2015年4月16日

中心ソレノイド完成図©GA社

中心ソレノイド完成図©GA社

 米国のジェネラル・アトミックス(GA)社は4月10日、国際熱核融合実験炉(ITER)建設計画に使われる世界最大級の電磁石「中心ソレノイド(CS)」の製造を開始したと発表した。日本を含めてEU、ロシア、米国、韓国、中国、インドの7極が参加するITER計画では、南仏カダラッシュで2013年からメインの3建屋の建設工事が開始。これら建屋は2016年に完成予定だが、実験炉の運転は2020年頃を目指しており、実験炉用機器の製造も本格化しつつある。

 ITER用機器の製作は参加極間で分担しており、日本はCS内部に用いる全49本の高性能超伝導導体の製作などを担当。CS用コイルケース・モジュールや支持構造物の製作は米国の担当で、日本企業からの一部の導体引き渡しはすでに昨年6月に始まった。これらの導体製作は2017年まで予定しており、米国は定期的に輸送される日本製導体をCSに組み上げた上で仏国の建設サイトに輸送することになる。

 ITERの中心部分に据え付けられるCSモジュールは6基だが、GA社はカリフォルニア州のマグネット技術センターで予備の1基を含めた合計7基を製造する。CS全体の直径は4.1メートル、高さ18メートルで、支持構造物を含めた6基合計の重さは1,000トン。45キロアンペアの電流により、プラズマを閉じ込める最大13テスラの磁場発生が可能になる。