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電力10社の2014年度連結決算が出そろう

2015年5月7日

 電力10社の2014年度連結決算が4月30日までに出そろった。
 四国電力は、2010年度以来4年ぶりに経常損益が黒字に転じた。収支改善について、千葉昭社長は、4月30日の定例記者会見で、電気料金値上げの寄与とともに、経営全般にわたる徹底した合理化・効率化が実を結んだものとした上で、次期に向けては、健全な事業運営と安定した収益体質への復帰のため、「基幹電源である伊方3号機の再稼働が必須」などと、原子力による低廉な電力供給の実現に意欲を示した。同じく中部電力も4年ぶりに経常損益が黒字に転じた。
 九州電力では、経常損益の損失幅が縮小したものの、原子力発電所の全基停止を受け、燃料費や購入電力料が大幅に増加し、4期連続の赤字となる厳しい経営状況が続いていることから、総額1,530億円の経営効率化計画を打ち出し、「効率化の深堀り」に取り組んでいくこととしている。北海道電力も、経常損益の赤字幅が前年度に比べ縮小したものの、2013年度に続き赤字計上となった。
 経常損益の赤字幅が2013年度より拡大した関西電力では、原子力発電所の再稼働時期が見通せぬところ、火力燃料費の大幅増などを受け、「財務基盤の毀損は一層深刻さを増している」として、2015年を「当社グループにとって重要な1年」ととらえ、グループ一丸となって事業基盤の再生に努めることとしている。
 その他の5社(東北電力、東京電力、北陸電力、中国電力、沖縄電力)では、経常損益が改善、黒字を確保している。