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NPT運用検討会議、最終文書まとまらず

2015年5月26日

 4月27日からニューヨークの国連本部で開かれていたNPT運用検討会議は5月22日、中東問題を巡って米国・エジプト間の溝が埋まらず最終文書を採択することなく終了した。
 会期初日に一般討論演説を行った岸田文雄外務大臣は5月23日、広島市内で記者会見を行い、「被爆70年の節目の年に開催された今次会議において、最終文書の合意に至らなかったことは大変残念」と述べた。今後は、日本主導の地域横断的グループ「軍縮・不拡散イニシアティブ」(NPDI)のメンバー各国とも協力しながら、8月の国連軍縮会議、9月のCTBT発効促進会議、11月のパグウォッシュ会議などの機会をとらえ、「核兵器のない世界」に向けた取組を前進させていく考えを示した。
 今回NPT運用検討会議で、フェルーキ議長(アルジェリア外務省大臣顧問)による最終文書案では、日本が重視する項目として、NPT史上初めてとなる「広島・長崎訪問」の文言が関連文書への言及の形で盛り込まれていた。2014年4月のNPDI外相会合で、被爆地訪問を第一に掲げた「広島宣言」の採択に関与した岸田外相は、この点では「前進であった」としている。