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PALM7「福島・いわき宣言」を採択

2015年5月25日

 2日間にわたり福島県いわき市で開催された第7回太平洋・島サミット(PALM7)が5月23日、「福島・いわき宣言-共に創る豊かな未来-」を採択して閉幕した。同宣言では防災や気候変動、人材育成を含む持続可能な開発などの分野で協力を進めていくことや、日本が島嶼国の自立的発展に対し今後3年間で550億円以上の援助提供と4,000人の人づくり・交流支援を行うことなどを宣言するとともに、海洋及び海洋環境への影響を含めた福島第一原子力発電所事故関連の全ての情報と同事故から得られた教訓を国際社会に提供することの必要性などが盛り込まれている。
 初日となる22日の開会式基調演説で安倍晋三首相は、日本が東日本大震災および福島第一原子力発電所事故からの復興のため、総力を挙げて取り組んでいることを強調した。同時に震災当時に寄せられた厚意に感謝を示し、太平洋市民社会を強靱で可能性に富むコミュニティにしていくために日本が尽力していくことを述べた。
 22日午後には、安倍首相夫妻とPALM7参加国・関連機関の代表者等が、震災でいわき市内最大の被害が生じた薄磯地区を視察し、献花と黙とうを行った。内堀雅雄福島県知事が挨拶を行い、清水敏男いわき市長が被災の状況や復興に向けた計画について説明した。
 23日には、安倍昭恵首相夫人がPALM7参加の各国首脳配偶者プログラムを福島県いわき市で実施し、パラオ、マーシャル、ナウル、フィジー、ニウエ、クック、ツバル、バヌアツ各国夫人が参加した。一行は金澤翔子美術館や藤原小学校を訪問し、いわき市内の高校生42名で結成した「いわき太平洋・島サミット2015応援隊」の活動状況や、オーガニック・コットン栽培などの東日本大震災からの復興に向けた同市の取り組みなどについて紹介を受けた。昼食会では、福島産のコシヒカリや福島牛などの食材を使用した料理を囲みながら交流が深められた。レメンゲサウ・パラオ大統領夫人は各国首脳夫人を代表し、「震災で深刻な被害を受けたにもかかわらず、このように復興を遂げた姿を目にすることができ感激した」とコメントした。