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2020年成果目標に原子力発電利用など 科学技術イノベーション総合戦略2015

2015年6月19日

 科学技術政策の指針となる「科学技術イノベーション総合戦略2015」が6月19日、閣議決定された。
同戦略では重点的な取り組みとして、「クリーンなエネルギー供給の安定化と低コスト化」を挙げ、原子力に係る科学技術イノベーションについても、第四次エネルギー基本計画に沿って取り組むとしている。具体的には、原子力発電に係る安全性・核セキュリティ向上技術および使用済燃料や廃炉等に伴って生じる放射性廃棄物の処理処分技術、原子力施設の廃止措置技術等の開発や原子力施設に係る規制の厳正かつ適切な実施――が挙げられている。また、2020年までの成果目標には、「安全性を全てに優先させる前提の下での新規制基準へ適合していることが確認された原子力発電の利用、及び福島第一原発における燃料デブリ取り出しに資する遠隔操作ロボット等の活用」と記されている。
 安倍首相は18日、2016年から2020年までの研究開発指針を示す「第5期科学技術基本計画』が、同総合戦略とともに中間取りまとめが報告されたことついて、「未来に向けた技術のシステム化、いかなる変化にも対応できるよう世代間・産学官・分野・国境の縦割りの『壁』の打破、『起業』や地方創生を次々と生み出すような人材・技術・資金のエコシステムの構築――を3つの柱としたい」と語り、年末に向けて議論を深め、未来への投資として具体的な道筋が示せるよう更なる検討を進めるとした。