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岐阜県、敦賀発電所事故想定し避難シミュレーション

2015年7月9日

 岐阜県は7月6日、日本原子力発電敦賀発電所の事故を想定した避難時間のシミュレーション結果を公表した。県内では、福井県に隣接する揖斐川町が発電所から30キロメートル圏内に位置している。
 今回のシミュレーションでは、県が2012年に公表した放射性物質拡散シミュレーションのうち、最も影響が大きいとされた「揖斐川ルート」(揖斐川町寄り)と「関ヶ原ルート」(大垣市・関ヶ原町寄り)からの流入を仮定した。避難指示対象は、「揖斐川ルート」で7市町の約17万人、「関ヶ原ルート」で19市町の約76万人を想定し、自家用車利用で、外部被ばく実効線量に応じ2段階での避難を開始するものとして試算した。さらに、各ルートごとに、乗車人員の増員、交通規制などの対策を講じたシナリオでもシミュレーションを行い、避難時間短縮の効果を比較分析した。
 それによると、基本シナリオでの避難完了時間は、「揖斐川ルート」で4時間20分、「関ヶ原ルート」で19時間20分だった。また、「関ヶ原ルート」では、1台当たりの乗車人数を3人から4人に増員した場合で避難完了時間は14時間40分に、避難時に利用可能なバス(377台、2往復/日)を利用した場合で13時間10分に短縮する効果がみられた。
 県では、今回のシミュレーション結果を参考に、発災時の交通規制の方法などについて、さらに検討していくこととしている。