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川内1号機で中間受槽の設置訓練公開 一連の作業前倒しに進む

2015年7月28日

 原子炉内燃料溶融に至る厳しい事故を想定した総合訓練が7月27日に始まった川内原子力発電所1号機で、翌28日、復水タンクへの供給用水中ポンプ、ポンプでくみ上げた水を溜めておく中間受槽、可搬型ホース等を設置する場面が報道陣に公開された(=写真)。これらの設備を有効に機能させ、格納容器を冷却・減圧させ、破損防止を図る訓練項目だ。宮山池の水を復水タンクへ補給するための中間受槽は、直径8メートル、深さ1メートルで、50立方メートルの水を溜められる。原子炉起動前に必要な保安検査として更田豊志原子力規制委員会委員長代理、原子力規制庁検査官が立ち会う前で、発電所員らがトラックで資機材を運び込み、水中ポンプ用の発電機を設置し、中間受槽を組み立てる一連の作業が行われた。IMG_6129
 訓練を視察した更田委員長代理は、「いい意味で作業員たちの緊張感が高まっており、さらに数か月経っても今と同じ緊張感を保っていられることが重要」との感想を述べ、これまでのところ大きな問題点は見られないとしたほか、「時間という観点では予想よりずいぶん早く、20分程度前倒して進んでいた」などと評価した。また、明け方のまだ暗いうちから訓練が行われたことについては、ヘルメットに装着されたLEDライトの点灯や、拡声器付きのマスクで円滑なコミュニケーションが図られたことなどをあげ、夜間でも対応しやすくなっている点がよかったと言及。今の時点での訓練水準の維持はもちろん、「継続的な改善を図り、毎回向上していくことが大事」と繰り返し強調した。
 総合訓練は30日まで行われる。