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電中研 世界最高レベルの加振性能を持つ共振振動台を公開

2015年8月5日

真:共振振動台IMG_6214 電力中央研究所(電中研)は8月4日、日立製作所と共同で開発し千葉県我孫子地区の同研究所内に設置した大型振動試験設備「共振振動台」のデモンストレーションを報道陣に公開した。バルブなど原子力重要機器の振動実験を行い、耐震安全性確認に利用していく。
 同設備は、電中研が考案した二重ばね別置き方式による基礎反力を利用することで振動の加速度を増幅させ、世界最高レベルとなる20G(重力加速度)での加振性能を実現した。従来の試験設備の上限であった10Gを大幅に上回り、極めて過酷な条件下での原子力施設用重要機器の耐震安全性評価が可能となった。最大搭載重量は10トンで、テーブルサイズは2.0メートル×1.8メートル。酒井理哉電力中央研究所地球工学研究所地震工学領域(構造信頼性グループ)主任研究員は、「今まで10Gまでしか実験できなかったが20Gの条件での安全性も確認できるようになり、PRA(確率論的リスク評価)に取り入れていく」と語った。
 なお、振動台の基礎に振動低減装置(セミアクティブマスダンパー)を2基併設し、振動台と逆の位相の振動を発生させることで設備周辺への地面振動を抑制し、近隣の環境にも配慮した設計となっている。