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日本主催IAEAマネジメントスクール 施設見学など日本の技術に触れる機会提供

2015年8月18日

DSCF4720 沢井友次日本原子力研究開発機構原子力人材育成センター長と上坂充東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授は8月18日の原子力委員会で、2015年のJapan-IAEA joint原子力エネルギーマネジメントスクールの開催結果について報告した。
 同スクールは、日本の原子力人材育成ネットワークなどがホスト機関となり、国際原子力機関(IAEA)の協力のもと、6月1日から17日まで東京大学といばらき量子ビーム研究センターで開催された。同スクールには、13か国から19名の研修生のほか、日本からも16名が参加した。
 今年度のスクールは、重大事故を免れた福島第二原子力発電所での大震災発生当時の対応状況紹介やプラントサプライヤーである東芝、日立GE、三菱重工によるプレゼンなど、日本の知見や良好事例を取り込んだ講義のほか、福島第一原子力発電所および除染現場や電力中央研究所などを見学できる充実したテクニカル・ツアーが特徴である。前半は原子力政策等の講義中心の座学、後半は理解定着のための東海村での施設見学を行い、研修生自身で考えるためのグループワークで総括した。研修生の選考や最終試験などでスクールの高い質を確保したほか、東海村の中学生との交流やマネジメントスクール卒業生との同窓会で多彩なコミュニケーションやネットワーク構築の機会も提供。韓国や中国からも講師を迎えてアジア地域色も打ち出した。
 中西友子原子力委員からの近畿大学などの研究炉を使って実習することについての提案に対しては、シミュレーター等での運転体験も検討はしているがスクール日程の制限および実際に研究炉が運転停止している状況などの問題があるとして、改めて研究炉を稼働させることの必要性を原子力学会などで訴えていくとした。
 同スクールは、来年度も教育プログラムの最適化を図りつつ、日本で5度目となる開催を予定している。