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核融合科学研究所、火災事故で再発防止対策

2015年8月28日

 核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は8月25日、先般、大型ヘリカル実験棟で発生した火災事故を受け、再発防止に向けた中間報告をまとめた。事故は8月4日、研究所内大型ヘリカル実験棟のヘリウム液化冷凍機室で、請負業者が点検作業を行っていたヘリウム冷凍機のコールドボックスより出火し、配管の溶接作業に当たっていた作業員のうち、1名が死亡、1名が負傷したもの。
 これを受けて、同研究所では、再発防止対策を検討する委員会を18日に立ち上げ、これまでの安全教育の経緯や火災発生状況を検証した上で、中間報告を取りまとめた。それによると、火災の発生した溶接中の配管や器具などが関係機関に提出されているほか、作業員が亡くなったために原因究明が難しい状況にあるところ、現場全体からの推測として、再発防止にはハード、ソフトの両面から対策を施す必要があると考察している。
 その上で、可燃物が近くに設置されている場所で溶接を行う際の火災事故再発防止対策として、(1)人命最優先の徹底、(2)健康管理の強化、(3)不燃化の徹底、(4)消火機器準備の強化、(5)監視体制の強化、(6)溶接作業中の注意喚起――の方針のもと、実施すべきことをあげ、また、溶接作業前後における立会や安全・教育活動の強化についても述べている。