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ウズベキスタン:ロシア製研究炉から高濃縮ウラン入り使用済み燃料をロシアに撤去

2015年9月30日

スコダ社製キャスクへの使用済み燃料封入作業©SOSNY社

スコダ社製キャスクへの使用済み燃料封入作業©SOSNY社

 モスクワを本拠地とする使用済み燃料取り扱い企業のSOSNY社は9月24日、ウズベキスタンの首都タシケントにあるFOTON社・放射線技術工場内のIIN-3M研究炉から、高濃縮ウランを含んだ液体使用済み燃料を撤去する初回の作業を無事に完了したと発表した。今回取り出した使用済み燃料約27リットルは、チェコのスコダ社製専用キャスクに航空機輸送用の衝撃吸収体を取り付けたC型容器(TUK-145/C)に封入され、すでにロシアのチェリャビンスクにあるマヤク核技術施設に空輸済み。これら一連の作業はすべて、ロシアの関連法令に基づき、国営原子力総合企業ロスアトム社の管理下で行われたと説明している。

 ロシア国外にあるロシア製研究炉からの新燃料と使用済み燃料回収事業は、米国とロシアおよび国際原子力機関(IAEA)による3者間核不拡散協力プログラムの下で行われており、米エネルギー省(DOE)が資金を拠出。ウズベキスタン政府はIIN-3Mの液体使用済み燃料をロシアに移送する法的および規制上の枠組としてロシアとの政府間協定を2014年4月に締結しており、使用済み燃料はロシア国内で暫定保管された後、再処理されることになっている。

 濃縮度90%の硫酸ウラニル溶液が炉心に装荷されたIIN-3Mは熱出力20kWの研究炉で、旧ソ連邦時代の1975年12月に初臨界を達成。3,000回もの起動と運転を通じて半導体その他の装置の試験を行った後、2013年6月に永久閉鎖されていた。同炉からの使用済み燃料撤去作業を担当したSOSNY社は、使用済み燃料を貯蔵・再処理する際の準備技術や機器の研究開発を専門としており、IIN-3Mからの使用済み燃料取り出し・撤去では、長期にわたった準備作業の中で取り扱い機器の安全性と関連規制要件の遵守状況を計算によって確証したと明言。さらに、「原子力・放射線安全に関する科学エンジニアリングセンター」の専門家がチェックを行ったのに続き、ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTECHNADZOR)が使用済み燃料の受領とパッケージの暫定貯蔵、およびマヤクでの再処理に対し、許可を発給したとしている。