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原子力機構「CIGMA」、シビアアクシデント時の現象解明に向け実験開始

2015年10月30日

 日本原子力研究開発機構は10月29日、原子力発電所のシビアアクシデント時に、格納容器を破損する可能性がある高温ガスや可燃性ガスの挙動を調査する大型格納容器実験装置(CIGMA)を用いた実験を開始した。
 CIGMAは、新しい安全規制を支援するため2013年から実施している「ROSA-SA計画」の中核となるもので、原子力機構安全研究センターでは、高温実験条件や計測点密度において世界一の性能があり、可視窓の最適配置により光学的な流速分布計測も可能などと説明している。
 今般、最初の実験として、事故時の水素の挙動を調べる実験が行われ、装置の特性把握を目的として、破損した原子炉からの高温ガスの格納容器内への流出を模擬し、その結果生じる格納容器内の流動や温度分布、外面冷却の効果について計測を行うなどした。今後は、広範囲の事故時挙動を模擬するため、温度や圧力、ガス成分、原子炉破損条件、格納容器冷却条件の他、事故拡大防止策を変えた実験を、数年にわたり年間20回程度の頻度で行い、複雑な事故条件における熱水力現象のメカニズムの解明や、得られた知見を用いた解析手法の高度化を目指す。