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福島第一廃止措置進捗状況、海側遮水壁閉合の効果見られる

2015年10月30日

 東京電力は10月29日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表した。
 9月14日に開始したサブドレンでくみ上げ浄化した水の排水は、10月27日までに20回目を完了し、排水量は合計で14,916立方メートルとなった。汚染された地下水の海洋への流出を防ぐために設置工事を進めていた海側遮水壁は同26日に閉合作業が完了しており、1~4号機開きょ内の海側遮水壁外側、および港湾内の放射性物質濃度は施工により低下傾向がみられている。
 燃料デブリ取り出しに向けては、3号機原子炉格納容器内を確認するため10月22、23日、調査装置を入れ、映像、線量、温度の情報を取得し、滞留水の採取を行ったところ、格納容器内の構造物・壁面に損傷は確認されず、水位は推定値と一致していたほか、内部の線量は他の号機に比べて低いことがわかった。今後は、得られた情報の分析を行い、燃料デブリ取り出し方針の検討などに活用していくとしている。
 今夏の作業環境の関連では、14~17時の屋外作業禁止、クールベスト着用、冷凍庫・移動式給水所の増強などに加え、従来から実施しているWBGT(暑さ指数)による統一ルールの見直しにより、2014年度と比べて、単位人数当たりの熱中症発生件数が減少した。また、5月末より運用開始した大型休憩所では、2016年3月の完工に向け、12月よりシャワー設置工事を開始する。