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スウェーデン規制当局:使用済み燃料処分場の立地・建設許可審査で2回目の暫定結果公表

2015年11月19日

 スウェーデン放射線安全庁(SSM)は11月17日、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)が2011年に申請した使用済み燃料の深地層処分場計画の立地・建設許可について、2回目の暫定審査結果を公表した。エストハンマルにあるフォルスマルク原子力発電所の近接エリアは同処分場の建設サイトとして最良との見解を表明しているが、今のところ全体的な評価について結論を下すのは時期尚早だと明言。2016年春にはSSMとしての見解を国土環境裁判所に、2017年には政府に提出する考えを明らかにした。

 国内の原子力事業者が合弁で設立したSKBは、フォルスマルクの地下500メートルの結晶質岩盤中に12,000トン(ウラン換算)の使用済み燃料の処分を計画。2020年代初頭に同処分場の建設開始を目指している。SSMはこの処分場の立地・建設許可申請を審査中で、今年6月に第1回目の暫定結果を公表。「建設・操業期間中に原子力安全・放射線防護基準を満たせる見込みがある」としたほか、使用済み燃料の搬入が完了し、処分場を閉鎖・封印した後に想定される状態についても肯定的な評価を示していた。

 今回の暫定評価はサイト選定プロセスに関するもので、SSMは地元自治体の自発的な受け入れに基づくプロセスが最も適切なサイトの選定につながったと評価した。フォルスマルクの地理的な位置も好ましいとし、岩盤の割れる確率が低い上、地下水の動きが少ない点に特に言及。処分場から大気中に放射線が漏れる可能性についてSKBが実施した計算に対しても、慎重ながら肯定的に評価するとの見解を表明した。ただし、使用済み燃料を封入する二重構造の銅製キャニスターについては、長期的に腐食する可能性に不安が残るとしており、今後はこのような重要課題に対する審査をさらに進めていくと述べた。

 使用済み燃料の深地層処分関連では、今月12日にフィンランドの規制当局が世界で初めて、国内の建設計画に許可を発給した。2016年末にもポシバ社がユーラヨキ地方のオルキルオトで工事を開始すると見られているが、処分概念はSKBが開発した「KBS-3概念」を採用。銅製キャニスターを地下施設内に定置した上で、周囲をベントナイト粘土で充填する方式となっている。