フォントサイズ:

ミラノ発日本食シンポ 日本の食文化の豊かさとともに安全性への理解広がる

2015年11月30日

MilanoReportIMG_6741 農林水産省は「ミラノ発日本食・食文化再発見」シンポジウムを11月27日に都内で開催した。
 「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマとしてイタリア・ミラノで5月1日から10月31日までの184日間開催された「2015年ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)」の成果について、櫻庭英悦農林水産省食料産業局長が講演を行った。会期中228万人が来館した日本館は、「自然と共生する農法」、「食材の力を引き出す日本の食」、「自然への経緯と感謝」をメッセージとして、パビリオンプライズの展示デザイン部門で「金賞」を受賞。食の安全アピールにも力を入れ、7月11日のジャパンデーには内堀雅雄知事をはじめとする福島からの一団が東北復興祭りのパレードの先頭に立って、復興支援への感謝の気持ちを示したことを説明した。金井健全国農業協同組合中央会常務理事も、福島JAグループから80名が世界に感謝を込めて同パレードに参加したほか、折鶴プロジェクトでは22万羽を世界の来場者に配布したことなどを報告した。
 新城猪之吉福島県酒造組合理事長は、ミラノ万博期間中10月11日から14日まで開催された「福島ウィーク」に計1万5,000人が来場したと発表。震災および原子力発電所事故での風評被害には今も苦労しており、中国と韓国には今も輸出ができず、他国へは放射線検査済みの証明書を添付することで輸出できるようになったが以前の輸出売上には至っていない現状を憂慮した。こうした中で風評を払拭するために各地へ赴いては安全宣言をして歩いていると語り、世界中に発信できる機会である今回のミラノ万博でも「安全宣言」および福島県の食について現状報告をし、日本酒の試飲を楽しんでもらったと胸を張った。また、ジャパンデーに合わせ、イタリア料理に日本の食材を取り入れて日本酒とペアリングしたコースを披露する「食と和のプロジェクト」を7月9日と10日、ミラノ市内のリストランテで開催し、好評を得たことなどを報告した。