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UAE:バラカ原子力発電所2号機の建設作業で大きな節目

2015年12月2日

 アラブ首長国連邦(UAE)でバラカ原子力発電所の建設を担当する首長国原子力会社(ENEC)は11月29日、2号機で原子炉建屋の鋼製内張と丸屋根の設置、加圧器と中央制御室天井枠の吊り込みといった大規模な作業が完了し、同炉の建設作業が大きな節目を迎えたと発表した。2012年に1号機の建設工事が始まった同発電所はUAE初の原子力発電設備となる予定で、現在1~4号機(各韓国製140万kW級PWR)の作業が並行して進められている。2020年に4号機が完成すれば、UAEにおける電力需要の4分の1が同発電所で賄われるとの見通しを示した。

 原子炉建屋の鋼製内張は円筒状で、コンクリート製の原子炉建屋内で内壁や天井、床の下敷きを形成する。高さ60メートル、直径は45メートル、総重量は2,000トンに及ぶため、複数の段階を踏んでパーツ毎に建設。設置完了までには約15か月間を費やした。また、加圧器は長さ16メートル、幅2.6メートル、重さ140トンで、原子炉冷却系の大型機器としては最後の吊り込み作業になったとしている。

 現在、1、2号機の建設進捗率はそれぞれ81%と60%で、ENECは両炉をそれぞれ2017年と2018年に起動するため、今年3月に連邦原子力規制庁(FANR)に両炉の運転認可を申請した。一方、FANRからは同申請審査の過程で追加情報の提供を要請されており、その対応も行っているところ。ENECのM.アルハマディCEOは、「高度に熟練した作業員のお陰で作業は効率的かつ入念に行われている」と評価。UAEの将来的な成長に必要な、低炭素電力の供給プロジェクトはスケジュールに沿って順調に進んでいると強調した。