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基本的考え方ヒア 上塚氏「研究開発と人材育成には基盤施設の維持必須」

2015年12月14日

UezukaDSCF5326 原子力委員会は12月10日、上塚寛日本原子力学会会長から原子力利用の「基本的考え方」についてヒアリングを行った。
 上塚会長は、日本原子力学会の現状等から人材育成をテーマとして説明した。学会の会員数や年齢分布、専門委員会数などのデータを示しながら研究開発のポテンシャルが低下していることを憂慮し、若い人材を引き付ける魅力ある研究テーマ設定が重要であるとして、次のエネルギー基本計画では確固とした原子力の政策的位置付けが必要だとした。
 また、高経年化対策、使用済燃料管理、安全規制・核セキュリティ強化への対応、次期研究炉等の検討には国の計画的措置が必要であると述べ、研究開発および人材育成において必須となる基盤施設の維持を求めた。特に重要な原子力基盤分野のコアとなるべき人材の育成については、大型基盤施設群と多くの専門家を擁する日本原子力研究開発機構を日本における「原子力中央研究所」として政策的に位置づけ、研究開発基盤の維持・更新と人材育成に戦略的に取り組むことが有効だと強調した。
 さらに、日本の研究開発、人材戦略、国際協力などでの司令塔不在を解消すべきだとし、原子力委員会のイニシアティブに期待を込めた。
 岡芳明原子力委員が、過去を反省して国際マインドを身に着けることや、継続教育のシステムを盛り込んでいくことが重要だと述べたところ、上塚会長も、多くの人材を確保することが難しい現状の中で、いかにポテンシャルを高めていけるかが大切だと同意した。
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