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中国:「華龍一号」設計の2基目の実証プロジェクト、福清6が正式着工

2015年12月24日

©CNNC

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 中国が第3世代の技術的特性を有する輸出用・独自ブランドとして開発した「華龍一号」設計の、国内で2基目の実証炉プロジェクトが正式に始動した。中国核工業集団公司(CNNC)が12月22日、福建省の福清原子力発電所で同設計を採用した6号機の原子炉建屋部分に最初のコンクリート打設を実施したもの(=写真)。同サイトでは今年4月に国務院(内閣)常務会議が建設承認したのを受け、翌5月に同設計の実証炉初号機となる5号機が正式着工していた。「華龍一号」はCNNCと中国広核集団有限公司(CGN)がそれぞれの第3世代設計を融合して開発しており、CGN側の実証炉プロジェクトとしては、広西省の防城港原子力発電所3、4号機建設計画への採用が決定している。

 同設計の海外輸出についてもすでに今年8月、CNNCが国外で建設する「華龍一号」第1号としてパキスタンのカラチ原子力発電所で2号機(110万kW)のコンクリート打設が行われたほか、英国のブラッドウェルB原子力発電所(2基)建設計画に同設計を採用するため、CGNは同設計を英国の設計認証審査にかける方向でEDFエナジー社と10月に原則合意。11月には、アルゼンチンで建設される5基目の原子炉に同設計を採用することで、CNNCが同国の国営原子力発電会社と協力枠組協定を締結した。

 福清原子力発電所の開発プロジェクト会社には、CNNC傘下の中国核能電力股分公司(CNNP)に加えて華電福建発電公司、および福建省投資開発集団公司がそれぞれ51%、39%、10%出資している。100万kW級PWRを6基建設する予定で、1~4号機までは第2世代改良型設計を採用。1、2号機はすでに、2014年11月と2015年10月に営業運転を開始した。2010年と2012年に正式着工した3、4号機についても、2016年と2017年にそれぞれ営業運転を開始する見通しになっている。