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東北大学、1台で目的に応じた画像診断が可能な歯科用X線CT装置の開発スタート

2016年1月18日

 東北大学は1月12日、オールインワン(1台の装置)で目的に応じた高画質な画像診断が可能となる「歯科用X線CT装置」の開発を開始したと発表した。
 これまで歯科診断では、デンタル撮影、パノラマ撮影、CT撮影など、それぞれについて撮影装置が必要であったため、スペースを要するだけでなく、数回の撮影で患者の被ばく増にもつながっていた。オールインワンの歯科CT装置開発・事業化の背景について、同学では、現在の歯科X線撮影法は、2次元画像が一般的で、複雑な構造のあご顔面領域の診断性能を満たさず、患者の苦痛や院内感染のリスクもあるほか、CT装置は高額なため歯科医院での普及率は1割にも満たないという現状を述べている。
 このほど取り組む「歯科用X線CT装置」の開発は、(1)1台で歯科X線撮影のすべてが可能で一般歯科医が購入できる低コスト・省スペース、(2)新型半導体カドミウムテルルを駆使したX線デジタルセンサーの高感度化による低被ばく線量、(3)診断精度・治療成績の大幅な向上――を実現し、「真のスタンダード歯科X線撮影装置」として、CT装置普及率を30%まで向上させることを目指す。
 本事業は、東北大学の他、信州TLO(事業管理)、アクシオン・ジャパン(画像処理技術)、ANSeeN(高感度センサー)、信州大学(臨床研究)、静岡大学の医工連携により進められ、製品の販売は2018年3月の開始を見込んでいる。