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IAEA天野事務局長:3期目の選挙戦立候補に意欲

2016年1月20日

©IAEA

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 国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長(=写真)は1月19日、ウィーン本部の新年レセプションでスピーチを行い、2017年12月以降の事務局長ポストについて、今年秋から正式手続が始まる選挙戦に立候補する意向を表明した。事務局長の任期は4年間で、2009年12月に日本人として初めて同ポストに就任した天野氏は現在2期目。IAEAではこれまで、天野氏の前任だったM.エルバラダイ氏が3期12年間務めたほか、H.ブリックス氏の4期16年間、S.エクルンド氏の5期20年間という例もある。

 天野事務局長はまず、IAEAにとってことのほか大きな試練の年となった2015年を振り返り、イランの核開発疑惑を巡って国連安全保障理事国5か国およびドイツがイランと合意した「包括的共同行動計画(JCPOA)」でIAEAが果たした役割に言及。今月16日に同合意が履行段階を迎えたことから、IAEAはJCPOAにおけるイランの誓約の検証・監視で新たな責務を担うとした。また、今月6日に新たな核実験を行った北朝鮮の原子力プログラムは引き続き大きな懸念事項であり、IAEAもこの問題の平和裏な解決に向けて貢献し続けると強調。このような背景から、同事務局長は多くの加盟国から3期目への留任を促されていることを明らかにした。加盟国から今後も信任が得られるのであれば、これらの課題への取り組みで必要とされる継続性を提供するため、次期も喜んで事務局長職を務めたいと明言。適切な時期に、理事会に正式に立候補の意志を伝えると述べた。