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中国:「華龍一号」用の独自開発燃料集合体「CF3」で最初の照射テストが完了

2016年2月2日

©CNNC

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 中国核工業集団公司(CNNC)は1月29日、中国が輸出用の第3世代原子炉設計と位置付ける「華龍一号」用に製造した燃料集合体「CF3」で最初の照射テストが完了したと発表した。CF3は中国が知的財産権を有する独自設計の燃料集合体で、テストは浙江省にある秦山第Ⅱ原子力発電所2号機(PWR、65万kW)の炉心に装荷して実施(=写真)。原子炉のみならず燃料集合体についても設計・製造の自立を目指す中国にとって、重要な節目になったとの評価を明らかにした。

 CNNCによると、現在中国で稼働するPWRの燃料の多くは諸外国の協力で設計・製造されたもの。材料物質と被覆管などの関連機器は輸入する必要があるため、中国に知的財産権のある先進的な燃料集合体の開発が急務となっている。国際的な慣行に従い、新たに設計・製造された新型燃料集合体は原子炉への装荷前に性能全般を確証する照射試験の実施が必須であるとし、CF3でも腐食や機械特性等について検査を行ったと説明している。

 「華龍一号」はCNNCと中国広核集団有限公司(CGN)双方の第3世代PWR設計を融合して開発され、2015年中に国内の実証プロジェクトとして福建省の福清原子力発電所5、6号機と広西省の防城港原子力発電所3号機の建設工事が始まった。両社はまた、「華龍一号」を海外市場に大々的に輸出するため、同年12月末に折半出資の合弁事業体「華龍国際核電技術有限公司」の設立を決めている。