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英国:EDFエナジー社が4サイトの原子力発電所で運転期間延長

2016年2月17日

 英国で稼働中の全商業炉(15基)を所有するEDFエナジー社は2月16日、4つの原子力発電所サイトで稼働する改良型ガス冷却炉(AGR)8基について閉鎖予定日を改定し、運転期間を5~7年延長したことを明らかにした。英国政府が2008年に公表した新規の原子力発電所建設計画では、2018年に最初の1基が完成予定で、EDFエナジー社も、PWR(1基)を除く既存のAGR(14基)は2023年までにすべて閉鎖する方針だった。現時点で新設計画の最初の1基となるヒンクリーポイントC発電所(HPC)の初号機の完成は2025年と見込まれるため、同社は14基のAGRすべてで平均7年間の運転期間延長を計画。すでに3サイト6基のAGRで運転期間の延長を決定済みで、今回延長を決めた4サイト8基の運転期間は合計38~41年になる計算である。一方、HPC計画に関しては、何度か先送りされてきた最終投資判断が近々下されるとの見通しを強調している。

 英国では規制による運転期間の制限がなく、定期的な安全審査により最新基準への準拠状況などを精査した上で延長が承認される。EDFエナジー社は今回、原子力規制局(ONR)と協同で実施した広範な技術面および安全面での審査の結果、1986年に運転開始したヘイシャムA(62.5万kWのAGR×2)とハートルプール(65.5万kWのAGR×2)の2発電所で運転期間を5年延長し、2024年まで稼働させるとした。また、1989年に運転開始したヘイシャムB(68万kWのAGR×2)とトーネス(68.2万kWのAGR×2)の両発電所については運転期間を7年延長して2030年まで運転継続する判断を下した。

 同社はこのほか、1976年~1977年に運転開始したヒンクリーポイントB、ハンターストンB発電所に関して、2012年12月の決定により、少なくとも2023年まで合計47年間運転する方針。1985年~1986年に運転開始したダンジネスB発電所についても2015年1月、運転期間を2028年まで10年延長し、合計45年間とする決定を明らかにしている。