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中国:高温ガス炉の実証炉建設で原子炉容器がサイトに到着

2016年3月17日

©SHSNPC

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 中国の5大発電企業の1つである「華能集団」が出資する高温ガス炉(HTR)実証炉建設計画で、原子炉容器が3月10日に山東省石島湾の建設サイトに到着した。全長25m、重さ700トンという原子炉容器は上海電気が製造したもの(=写真)。製造プロセス全般について、第三者的立場から監督するスタッフをプロジェクト会社の華能山東石島湾核電公司(SHSNPC)が現場に派遣し、品質管理に万全を期したとしている。電気出力20万kWとなる同炉の建設工事は2012年12月に開始され、送電開始は2017年11月を予定。原子炉容器が到着したことで、作業はいよいよ機器の設置段階に入る。

 原子炉の輸出活動を積極的に進める中国では、脱塩や熱電併給など多目的利用が可能で固有の安全性を有する第4世代のHTRは、有力な輸出用設計という位置付け。研究開発は北京の清華大学が中心となって行っており、同大・研究院ではすでに2003年から熱出力1万kWの実験炉が稼働中。石島湾の実証炉設計は、ペブルベッド・モジュール(PM)を意味する「HTR-PM」と呼称されており、同大と華能集団および中国核工業建設集団公司(CNEC)の合弁事業体であるSHSNPCが建設を進めている。実証炉計画に続く商業用HTRとしては、CNECが江西省瑞金市で出力60万kWのHTRを2基建設する計画を検討中。国家発展改革委員会による計画申請や承認取得を経て、2017年の着工を目指すとしている。