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新世代320列エリアディテクターCT販売開始 より被ばく量少なく

2016年4月8日

AquilionONE-GENESISEdition

Aquilion ONE / GENESIS Editionⓒ東芝メディカルシステムズ

 東芝メディカルシステムズは4月7日、全身用X線CT診断装置である新世代320列エリアディテクターCT(ADCT)「Aquilion ONE/GENESIS Edition(アクイリオン ワン/ジェネシス エディション)」の国内販売を開始した。
 新製品のAquilion ONE/GENESIS Editionでは、Aquilion ONEの機能をさらに進化させ、より一層の被ばく低減、画質向上、スループットの向上を図った。
X線の出力から検出器までの過程で、独自のX線光学系技術により、被ばくと画像のクオリティを決めるあらゆる要素を徹底的に見直した。まずX線の出力部では、患者被ばくに影響を与える低エネルギー側の成分を低減し、X線エネルギー分布の最適化を図った。そしてX線の検出部では、精巧な極小切断技術と検出器素材の最適化により、光出力を40%向上させた。患者の被ばく低減を図るとともに、画像ノイズやアーチファクトのより少ない鮮明な画像を得ることができる。
 また、順投影適用モデルベースを使用した逐次近似再構成法を採用したことで、従来のX線CTの画像再構成法に比べ大幅にノイズを低減し、低線量撮影を実現した。空間分解能の向上やアーチファクトも抑制され、撮影条件に合わせた設定強度やスキャンに連動しながら使用できるほか、1回転のボリュームデータを最短3分で再構成できる。
 さらに、ガントリ設計を一新して最小設置スペースは19平方メートルとなったほか、電源容量も抑制して省エネルギー化を図り、設置から運用、廃棄まで装置のライフタイムコストも抑え、さまざまな施設での導入に対応できるようになった。
 Aquilion ONEは2007年11月、世界で初めて一度に16cmの幅が撮影できる320列検出器(エリアディテクター)搭載CTとして販売を開始。ADCTは脳や心臓などの臓器全体を1回転で撮影可能なため、被ばくを低減できる。また、臓器や関節の動きなど、動態そのものを可視化することができる世界唯一のCTとして、これまで国内で300台超、全世界で1000台を超える装置が導入されている。