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オランダ:安全性改善工事の実施でボルセラ原子力発電所の運転認可修正

2016年4月11日

Borssele オランダでボルセラ原子力発電所(PWR、51.2万kW)(=写真)を運転するEPZ社は4月6日、同発電所の運転認可を修正するため、改定版の運転認可に対するコメントを原子力法に則って募集すると発表した。1973年に運転開始した同発電所はオランダ唯一の原子力発電設備で、総発電電力量の4%を供給している。2005年に脱原子力政策を撤回した同国政府はその翌年、2013年に閉鎖予定だった同発電所の運転期間を20年延長して、2033年とすることを正式に決定。今回の運転認可修正は、今年から2017年にかけての点検停止時に、様々な安全性改善作業を実施するために必要な措置で、コメントは4月7日から5月18日まで受け付けるとしている。

 EPZ社によると、安全性改善工事の実施は2015年12月に申請していたもの。発電所で10年毎に実施している大規模な安全評価と、2011年のEUストレステストに伴って実施した補完的安全裕度評価(CSA)の結果に基づいて行うとした。10年審査では当該発電所の安全面と放射線防護面について、最新の規制要件や、その時点で最良の技術との整合性などを入念に審査。CSAでは洪水や地震に対する耐性など、あらゆる側面でボルセラ発電所が十分な安全裕度を有していることが判明したが、これを一層拡大するとともに福島第一原子力発電所事故後の安全要件を満たすのに必要な適合作業を多数実施する。10年審査の結果もこの作業で同様に統合する方針だ。そのために提案した設計上の変更点については、すでに規制当局が承認済みだと説明している。