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フィンランド:建設中のオルキルオト3で運転認可申請、2018年末に運転開始へ

2016年4月15日

©TVO

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 フィンランドのティオリスーデン・ボイマ社(TVO)は4月14日、オルキルオト原子力発電所で建設中の3号機(OL3)(PWR、172万kW)(=写真)について、2018年初頭から2038年末までの運転認可を雇用経済省に申請したと発表した。OL3は2005年、チェルノブイリ事故以来欧州では初の原子力発電所建設計画として着工されたものの、世界初の欧州加圧水型炉(EPR)の初号炉ということもあり、機器の許認可手続や土木工事の長期化などで、完成は当初予定していた2009年から大幅に遅延した。サイトでは1月から計測制御(I&C)系の試験が始まっており、TVOは先週、最初のプロセス・システムと海水システムの試験を実施。今年前半の間は、配管敷設も含めて主要電気機器の据え付けを行う計画で、2017年末の運転認可取得を経て2018年末から営業運転を開始するとしている。

 TVOによると、今回の運転認可申請によりOL3建設計画はいよいよ、試運転に向けた大きな節目に到達し、機器の据え付け段階から試験段階に移行する。13万ページに及ぶ申請書は過去数年間の準備作業をまとめたもので、放射線・原子力安全庁(STUK)に提出した安全解析文書は最も時間がかかった部分。雇用経済省宛ての部分は技術面と運転面での安全原則に関する情報や放射性廃棄物管理の手配のほか、TVOの専門技術能力や財務状態についても網羅している。これらについて関係省庁や当局、コミュニティからコメントを聴取し、STUKが約1年半かけて同申請書の安全評価を行った後、雇用経済省の勧告に基づいて政府が認可発給の最終判断を下すという段取りになる。

 なお雇用経済省の発表では、TVOは運転許可申請と同時に、同発電所内にある既存の使用済み燃料中間貯蔵施設とその他の放射性廃棄物用中間貯蔵施設にOL3からの廃棄物を貯蔵するための許可も申請。ただし、最終処分場の使用については含まれていないとした。同申請書の審査では、継続的な運転にともなう安全要件の遵守状況を特に評価する予定で、STUKの見解が主要な役割を担う。STUKはすでに、OL3の設計については審査・承認済みで、今後はOL3が計画書通りに建設されているか、スタッフが安全運転に必要な訓練を受けているか、また、OL3のセキュリティ面や緊急時対策計画などの点についても確認する予定である。