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加OPG社:低・中レベル廃棄物処分場計画で要請された追加調査を年末までに完了へ

2016年4月20日

低・中レベル廃棄物は現在、地上施設であるWWMFに貯蔵されている

低・中レベル廃棄物は現在、地上施設であるWWMFに貯蔵されている

 カナダ・オンタリオ州で3サイトの原子力発電所を所有するオンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社は4月15日、これら3サイトから出る低・中レベル放射性廃棄物(L&ILW)の深地層処分場(DGR)建設計画について、今年2月に連邦政府から要請された3つの追加調査を今年末までに終える方針であると発表した。OPG社はこれまで、10年以上を費やしてDGR建設予定地における実行可能性調査を行っており、一般市民からの意見聴取も相当数実施。地元コミュニティの支持も得られていることから、早急に同プロジェクトを進展させたい考えだ。

 OPG社はブルースA原子力発電所とB発電所の中間に位置する地下680mの石灰岩層に、20万立方メートルのL&ILWを永久処分する施設の建設を提案。カナダ政府が任命した3名の合同評価パネル(JRP)は2015年5月、同社が提出したDGR環境影響評価書を審査した上で、「建設プロジェクトが深刻な悪影響を及ぼすとは考えにくい」と結論付けており、その後4か月以内に環境大臣がDGR実施の可否を判断すると見られていた。しかし環境大臣は同年11月、「プロジェクトを進めるべきだとするJRP勧告について、さらに時間をかけて審査する必要があるため、可否の発表は2016年3月1日に行う」とOPG社に通達。今年2月になると、環境影響評価に対する最終判断を下す前に、次の3点について追加の調査を行うようOPG社に求めてきたとしている。

(1)新たな廃棄物処分施設の建設が技術的、経済的に可能と思われる州内の2地点について、環境影響評価を行うこと。1つは州南部の堆積岩層、もう1つは州の中央部から北部にかけての花崗岩層で、DGRと同様の深地層処分施設を想定。具体的な地点は特定しない。
(2)核燃料廃棄物管理機関(NWMO)が使用済み燃料について実施した予備評価を考慮しつつ、DGRプロジェクトの環境影響に関する累積効果の分析結果を最新化すること。その際、使用済み燃料処分場をDGR立地調査エリア内に設置した場合を想定した累積効果を調査する。
(3)環境への影響緩和策すべてについてレビューを行い、これまでJRPに提出した古い対策や余剰なものをすべて特定すること。

 OPG社としては、DGR計画は州内の低・中レベル廃棄物を処分する上で最適と判断しており、ブルース発電所サイトを選択したことも適切という認識。独立の立場で環境影響評価を審査したJRPも同様の勧告をしていることから、追加調査でこのことが再確認されることを信じているとコメントした。