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「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が放射能に関する子供向けハンドブック作成

2016年4月25日

 子供支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」はこのほど、子供たちが自ら放射能について学び、考え、話し合う力を養うことを目的としたハンドブック「みらいへのとびら~知って、考えて、話してみよう、自分のこと、みんなのこと、放射能のこと」を作成した。「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」では、東日本大震災復興支援事業の一環として、2013年以降、福島県内の小中学校でワークショップを実施しており、本ハンドブックは、これらの経験を取りまとめたもの。10~15歳程度を対象としており、放射能に関する基本的事項について説明しているほか、記入形式の「ワーク」を設けており、子供たちが一人で学ぶだけでなく、学校や家庭で自分の意見を述べ話し合う中で、より理解を深めていくように作られている。
 「ワーク」では、食品安全、風評、避難など、放射能を巡る社会的な問題を取り上げ考えさせるようにしている。例えば、地元の米と野菜を給食で使うことを決めた原子力災害被災地の学校を題材として、保護者の「キチンと安全管理をしているのだから、この決定でよい」、一方で「他の地域の野菜や米も使い、希望者には弁当持参を許可して欲しい」という意見、農家の「どの食材も国の基準値をクリアしており、不安だったら畑を見に来て欲しい」という意見、給食センターの人の「どうしたら保護者や子供たちが安心して食べてもらえるか悩んでいる」という意見をあげた上で、どうすれば安心して気持ちよく昼食を食べられるようにできるかを、話し合うようにさせている。また、ワークショップに参加した子供たちが出した意見を、直筆のまま掲載しており、福島の子どもたちの気持ちを実感させるよう工夫している。
 ハンドブックは、ウェブサイトでも見ることができる(http://www.savechildren.or.jp/jpnem/jpn/pdf/tobira.pdf)。